「新型エルグランドは何が変わった?」「価格はいくら?」「アルファードと比べてどちらが自分に合っている?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
新型エルグランドは16年ぶりのフルモデルチェンジとなり、価格だけでなく、パワートレインや駆動システム、装備なども大きく変わっています。
特に注目したいのが、全車にe-POWERとe-4ORCEを採用している点です。旧型とは車の基本構成そのものが異なるため、単純に「価格が高くなった」と考えるだけでは、新型エルグランドの特徴を正しく比較できません。
また、購入を検討する際はXとGのグレードによる装備の違いや燃費、オプション価格、ライバルとなるアルファードとの違いも確認しておきたいところです。
この記事では、エルグランド新型の価格やグレード、燃費、e-POWER・e-4ORCEの特徴をはじめ、旧型からの変更点やアルファードとの違いまで詳しく解説します。
新型エルグランドの価格は旧型と何が違うのか

旧型エルグランドは2010年発売で、最終的な価格帯はガソリン車で300万円台後半から500万円台でした。
新型は689万円スタート。
この差額を「インフレ」や「装備の充実」だけで説明するのは正直無理があります。価格が上がった本質はパワートレインそのものが変わったことです。
16年間で変わった装備と車両価格の関係
旧型はガソリンエンジン車と2WD/4WDの組み合わせでした。新型は全車e-POWER、全車e-4ORCE搭載。
つまり、エントリーグレードであっても「ハイブリッド」かつ「4WD」が標準です。
これを旧型の価格体系に当てはめると、そもそも比較対象が存在しないんです。旧型にハイブリッド設定はなかったし4WDは上位グレード限定でした。
新型の689万円という価格は旧型で言えば「ハイブリッド4WD仮想モデル」の価格に近いです。
装備面でも、以下が全車標準です。
- e-POWER(第3世代ハイブリッドシステム)
- e-4ORCE(前後独立モーター4WD)
- インテリジェントダイナミックサスペンション
- 両側電動スライドドア
- アルミホイール
- エアロパーツ
旧型でこれらをオプションで積み上げていくと上級グレードでも届かない装備レベルになります。ここだけ見ても価格の土台が違うのは明らかです。
e-POWER・e-4ORCE標準化がもたらした価格構造
e-POWERは日産の第3世代ハイブリッドで、エンジンは発電専用、駆動は100%モーターです。e-4ORCEは前後にモーターを配置し、路面状況に応じて駆動配分を変える4WDシステム。
これ、実は「ハイブリッド+4WD」という括りだけでは説明しきれない複雑さがあります。
e-4ORCEは単なる4WDではなく、サスペンションと協調して車体の姿勢を制御するシステムです。
雪道や雨天で安定するだけでなく、高速道路の継ぎ目や段差でも車体の揺れを抑える。
- モーター制御技術
- サスペンション協調
- センサー統合制御
- 姿勢安定機能
これらの機能を実現するには相応の開発コストがかかり、部品点数も増える。
装備表には「e-4ORCE」の一言で済んでいますが、実際には複数のシステムが連携して動いている。
価格はその開発費と部品点数の積み上げです。
旧型のガソリン4WDと新型のe-4ORCEを同じ「4WD」として比較すると、価格差の意味を見誤ります。
エルグランド価格689万円〜の内訳を他社と並べてみる

新型エルグランドは2グレード構成です。X e-4ORCEが689万7000円、G e-4ORCEが757万9000円。
グレード間の価格差は68万2000円です。
この構成を見て「選択肢が少ない」と感じる人もいるかもしれませんが、実はオプションの組み合わせで実質的なバリエーションは広がります。
アルファードとの価格差20万円で得られるもの
新型エルグランドのXグレードは689万7000円。対するアルファードのハイブリッドZ E-Four(4WD)は657万円です。
価格差は32万7000円。
この差額で何が違うのか。まず駆動方式が違います。
アルファードのE-Fourは後輪をモーターでアシストする方式で、前輪駆動ベースのトラクション補助が主目的です。
エルグランドのe-4ORCEは前後モーターが独立制御されており、姿勢制御まで行います。
- 駆動制御の違い
- 高級感か走行性能か
- オプション込みで逆転も
- 同等装備なら価格は拮抗
アルファードは高級感と内装の作り込みが強みで、エルグランドは走行性能と制御技術が強みです。価格差32万円は、この「何を優先するか」の選択肢に対する対価ですね。
実際には装備内容次第で評価が変わるため、カタログ価格だけで判断しない方がいい。
ただし、アルファードのハイブリッドZ E-Fourは売れ筋グレードであり、実際の成約価格ではオプションが積まれて700万円を超えるケースが多い。エルグランドのXグレードも、インフォテイメントシステムや100V電源を追加すると720万円程度になります。
同等装備で揃えると、価格差はほぼ消えるか、逆転することもあります。
グレードXとGで68万円の差がつく装備を確認しておく
XとGの価格差68万2000円は、装備の違いで説明できます。Gに標準装備されているもののうち、主なものは以下です。
- インフォテイメントシステム(通信機能付き)
- ETC2.0
- 後席専用モニター
- 100V・1500W電源コンセント
- 1列目+2列目シートベンチレーション
これらの装備をXグレードにオプションで追加すると、総額で約35万円かかります。つまり、Gを選ぶと約33万円分の装備が標準で付いてくる計算です。
ここで注意したいのは、Gにはさらに上乗せオプションとして「BOSEプレミアムサウンドシステム+高遮音ガラス+プロパイロット2.0など」のセットが73万2600円で用意されている点です。これを付けると、Gグレードの総額は831万1600円になります。
リセールバリューを考えると、Xにオプションを積むより、最初からGを選ぶ方が売却時の査定が安定しやすい傾向があります。ただし、これは3年後・5年後の市場動向にも左右されるため、断言はできません。
100V電源やインフォテイメントの有無
Xグレードで100V・1500W電源コンセントを追加する場合、オプション価格は9万9800円です。
これ、災害時やアウトドアで家電を使いたい人には外せない装備ですが、普段使わない人にとっては不要です。
インフォテイメントシステム(通信機能+ETC2.0+後席専用モニター)は24万9700円。
これもファミリー層には重要ですが、法人送迎や1人〜2人での使用がメインなら優先度は下がります。
GとXの選び方は「付いてくる装備を実際に使うか」で判断した方がいいです。
装備表を見て「全部欲しい」と思うならG、「半分も使わない」ならXという線引きが現実的です。
BOSEサウンドとプロパイロット2.0の選択肢
Gグレード専用のオプションセット「BOSEプレミアムサウンドシステム+高遮音ガラス+プロパイロット2.0など」は73万2600円です。このセット、プロパイロット2.0だけで見ても価値があります。
プロパイロット2.0は高速道路での同一車線内ハンズオフ走行が可能な運転支援システムです。長距離移動が多い人、高速道路を週に何度も使う人にとっては疲労軽減効果が大きい。
逆に、近距離移動メインなら宝の持ち腐れです。
BOSEサウンドと高遮音ガラスは快適性の向上ですが、これも「音質にこだわりがあるか」「車内の静粛性を求めるか」で要不要が分かれます。
このオプションセット、正直73万円は高い。
でも、プロパイロット2.0単体で他車種に追加する場合も同等以上の金額がかかることを考えると、セット価格としては妥当な範囲に収まっています。
新型エルグランドを予算内で買うために削れる部分

新型エルグランドの価格を見て「予算オーバー」と感じた人は、オプションの優先順位を見直すだけで調整できることがあります。
オプション総額を抑える優先順位のつけ方
Xグレードをベースに、最低限の装備だけ追加する場合の総額を計算してみます。
- Xグレード本体:689万7000円
- 特別塗装色(プレミアムホワイトなど):6万500円
- クリアビューパック(ワイパーデアイサーなど):3万3000円
この組み合わせで約699万円です。
インフォテイメントも100V電源も付いていませんが、走行性能と基本装備は全て揃っています。
逆に「これだけは欲しい」というオプションを1つだけ選ぶなら、個人的には100V電源コンセント(9万9800円)を推します。理由は、災害時の実用性と、将来的な車中泊やアウトドア利用の幅が広がるからです。
インフォテイメントシステムは後付けできる部分も多いですが、電源コンセントは後から追加するのが難しい装備です。ここは判断が分かれるところですが、長く乗るつもりなら付けておいた方が後悔しにくいと思います。
中古車市場が形成される前に新車を選ぶ理由
新型エルグランドは2026年7月16日に発売されたばかりで、中古車市場はまだ形成されていません。
価格.comの中古車情報を見ると、Xグレードで743〜769万円、Gグレードで749〜949万円という数字が出ていますが、これは発売直後の試乗車や登録済み未使用車の価格です。
本格的な中古車流通が始まるのは、おそらく1年後以降でしょう。
その頃には初期ロットのオーナーが「やっぱり別の車にする」と手放すケースが出てきて、走行距離1万km未満の低走行車が市場に並び始めます。
ただし、中古車を待つことにはリスクもあります。
新型エルグランドは16年ぶりのフルモデルチェンジで注目度が高く、リセールバリューが読みにくい。初期ロットの中古車が新車価格に近い金額で出てくる可能性もあります。
- 中古車流通は1年後以降
- 初期中古は新車並み価格
- 納期の緊急度で判断
- リセール予測が困難
発売直後の今は、中古車の値下がり幅を予測する材料がほとんどありません。初回車検前に手放す層がどれだけ出るかで、2〜3年後の相場が決まります。
早期購入のメリットは価格差よりも、むしろ使用期間の長さで測るべきかもしれません。
「新車で買うか、中古車を待つか」は予算だけでなく、納期と用途のタイミングでも決まります。
すぐに必要なら新車、1〜2年待てるなら中古車も選択肢に入る、という整理です。
価格だけで判断すると見落とすエルグランドの走行性能
新型エルグランドの価格が高く見えるのは、装備だけでなく「走りの質」にコストがかかっているからです。
ここを評価しないと、価格の意味が半分しか見えません。
モーター駆動4WDが高速と雪道で発揮する価値
e-4ORCEは前後モーターが独立しており、旋回時や加速時に駆動配分を変えます。
高速道路のカーブで車体が外に流れそうになる瞬間、後輪の駆動を調整して姿勢を安定させる。雪道でも同じで、滑りやすい路面でタイヤごとの接地状況に応じて駆動力を配分します。
これ、体感としては「車が勝手に曲がってくれる」感覚に近いです。ステアリング操作に対して車体が素直に反応し、余計な修正舵を切らなくて済む。
疲労軽減効果が大きいんです。
アルファードのE-Fourは後輪アシストが主目的で、姿勢制御まではやりません。
雪道での安心感はありますが、高速道路での安定性という点では、エルグランドのe-4ORCEの方が一段上です。
ただし、この違いは試乗して初めて分かるものです。
カタログスペックだけでは伝わりにくい。だからこそ、価格差の意味が見えにくいんだと思います。
燃費16.8km/Lが年間維持費に与える影響
新型エルグランドのWLTCモード燃費は16.8km/Lです。旧型のガソリン4WDが9〜10km/L程度だったことを考えると、燃費は約1.7倍に改善しています。
年間1万km走る場合の燃料費を計算してみます。
レギュラーガソリン価格を170円/Lとして、旧型(10km/L)なら年間17万円、新型(16.8km/L)なら約10万円です。年間で7万円の差額が出ます。
5年間で35万円、10年間で70万円の差です。
購入時の価格差を燃料費だけで回収するのは難しいですが、維持費全体で見ると無視できない金額になります。
さらに、e-POWERはエンジンが発電専用なので、ガソリンエンジン車に比べてエンジンオイルの劣化が遅い傾向があります。メンテナンス頻度が減れば、その分のコストも抑えられます。
燃費だけで車を選ぶのは本末転倒ですが、長距離移動が多い人にとっては、燃費の良さが「乗り続けやすさ」につながります。
エルグランド新型の価格を受け入れられる人・後悔する人
新型エルグランドの価格689万円〜は、正直安くはありません。でも、価格を受け入れられるかどうかは「何を求めるか」で変わります。
法人送迎や家族の快適性を重視するなら選ぶ価値がある
法人送迎で使う場合、車内の静粛性と乗り心地は評価に直結します。e-4ORCEとインテリジェントダイナミックサスペンションの組み合わせは、段差や路面の凹凸を吸収し、後席の揺れを最小限に抑えます。
VIP送迎や役員車として使う場合、アルファードと比較されることが多いですが、エルグランドは「走りの質」で差別化できます。乗った人が「この車、なんか違うね」と感じる部分が、e-4ORCEの制御にあります。
家族利用でも、3列目シートまで快適に座れる設計は長距離移動で効いてきます。特に子どもが小さいうちは、車内でぐずらせないことが親のストレス軽減につながります。
エルグランドの乗り心地はその点で優れています。
予算700万円以下で妥協したくない装備を整理しておく
予算700万円以下でエルグランドを買う場合、Xグレードにオプションを絞って追加する形になります。ここで「絶対に欲しい装備」を3つまでに絞ると、選択がスムーズです。
例えば、以下のような優先順位です。
- 100V電源コンセント(災害時・アウトドア利用)
- クリアビューパック(視界確保・冬季対応)
- 特別塗装色(リセール対策)
インフォテイメントシステムは後回しにして、市販のナビやスマホ連携で代用する。
ツインガラスサンルーフ(15万4000円)も魅力的ですが、予算を圧迫するなら見送る。
逆に「絶対に譲れない」装備があるなら、それを軸にグレードとオプションを組み立てた方が後悔しません。
価格を抑えることよりも、使う場面で満足できるかどうかが大事です。
よくある質問
- 新型エルグランドの価格は旧型と比べてどれくらい上がったのですか?
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旧型の最終価格帯が300万円台後半〜500万円台だったのに対し、新型は689万円スタートです。価格差は約200万円ですが、旧型にはハイブリッド設定がなく、新型は全車e-POWER+e-4ORCE標準のため、単純比較は難しいです。パワートレインと装備レベルが根本的に変わっています。
- 新型エルグランドとアルファードの価格差はどれくらいですか?
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新型エルグランドのXグレード(689万7000円)と、アルファードのハイブリッドZ E-Four(657万円)の価格差は約33万円です。ただし、同等装備で揃えると価格差は縮まるか逆転することもあります。
- XグレードとGグレードの価格差68万円は何で決まるのですか?
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Gグレードには、インフォテイメントシステム・ETC2.0・後席専用モニター・100V電源コンセント・シートベンチレーションなどが標準装備されています。これらをXグレードにオプションで追加すると約35万円かかるため、Gを選ぶと約33万円分の装備が標準で付いてくる計算です。
- 新型エルグランドの燃費16.8km/Lは維持費にどれくらい影響しますか?
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年間1万km走行・レギュラーガソリン170円/Lとして、旧型(10km/L)なら年間17万円、新型(16.8km/L)なら約10万円の燃料費です。年間で7万円、5年間で35万円の差額が出ます。
- 予算700万円以下で新型エルグランドを買う場合、どのグレードとオプションがおすすめですか?
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Xグレードをベースに、100V電源コンセント(9万9800円)とクリアビューパック(3万3000円)を追加するのが現実的です。総額約703万円になりますが、災害時やアウトドア利用の幅が広がります。インフォテイメントは市販ナビで代用可能です。
まとめ:新型エルグランドの価格、結局何を優先するかで変わる
新型エルグランドの価格は旧型の感覚からすると確かに高いです。
でも、その価格の中身を分解してみると装備の充実だけでなく、駆動システムと制御技術の進化にコストがかかっていることが分かります。
アルファードと比べても価格差は同等装備で揃えればほぼ消えます。
何を優先するか。
高級感と内装の作り込みならアルファード、走行性能と制御技術ならエルグランド、という線引きです。
予算700万円前後で考えている人にとってXグレードに最低限のオプションを追加する形が現実的です。
全部欲しいと思うならGグレードを選ぶ方が後から「あれを付けておけばよかった」と後悔しにくいです。
価格だけで判断すると見落とすものがあります。燃費の改善、e-4ORCEの制御、長距離移動での疲労軽減。
これらは数字では見えにくいけれど乗り続けるうちに効いてくる部分です。
まずは試乗して、自分の使い方に合うかどうかを確認してから判断してください。価格の意味は、乗ってみて初めて分かるものです。

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